詩篇137-139 ; Ⅰコリント13

詩篇

第137篇

137:1われらは
バビロンの川のほとりにすわり、
シオンを思い出して涙を流した。
137:2われらはその中のやなぎにわれらの琴をかけた。
137:3われらをとりこにした者が、
われらに歌を求めたからである。
われらを苦しめる者が楽しみにしようと、
「われらにシオンの歌を一つうたえ」と言った。
137:4われらは外国にあって、
どうして主の歌をうたえようか。
137:5エルサレムよ、もしわたしがあなたを忘れるならば、
わが右の手を衰えさせてください。
137:6もしわたしがあなたを思い出さないならば、
もしわたしがエルサレムを
わが最高の喜びとしないならば、
わが舌をあごにつかせてください。
137:7主よ、エドムの人々がエルサレムの日に、
「これを破壊せよ、これを破壊せよ、
その基までも破壊せよ」と
言ったことを覚えてください。
137:8破壊者であるバビロンの娘よ、
あなたがわれらにしたことを、
あなたに仕返しする人はさいわいである。
137:9あなたのみどりごを取って
岩になげうつ者はさいわいである。

第138篇

138:1主よ、わたしは心をつくしてあなたに感謝し、
もろもろの神の前であなたをほめ歌います。
138:2わたしはあなたの聖なる宮にむかって伏し拝み、
あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、
み名に感謝します。
あなたはそのみ名と、み言葉を
すべてのものにまさって高くされたからです。
138:3あなたはわたしが呼ばわった日にわたしに答え、
わが魂の力を増し加えられました。
138:4主よ、地のすべての王はあなたに感謝するでしょう。
彼らはあなたの口のもろもろの言葉を
聞いたからです。
138:5彼らは主のもろもろの道について歌うでしょう。
主の栄光は大きいからです。
138:6主は高くいらせられるが低い者をかえりみられる。
しかし高ぶる者を遠くから知られる。
138:7たといわたしが悩みのなかを歩いても、
あなたはわたしを生かし、
み手を伸ばしてわが敵の怒りを防ぎ、
あなたの右の手はわたしを救われます。
138:8主はわたしのために、みこころをなしとげられる。
主よ、あなたのいつくしみは
とこしえに絶えることはありません。
あなたのみ手のわざを捨てないでください。

第139篇

139:1主よ、あなたはわたしを探り、
わたしを知りつくされました。
139:2あなたはわがすわるをも、立つをも知り、
遠くからわが思いをわきまえられます。
139:3あなたはわが歩むをも、伏すをも探り出し、
わがもろもろの道をことごとく知っておられます。
139:4わたしの舌に一言もないのに、
主よ、あなたはことごとくそれを知られます。
139:5あなたは後から、前からわたしを囲み、
わたしの上にみ手をおかれます。
139:6このような知識はあまりに不思議で、
わたしには思いも及びません。
これは高くて達することはできません。
139:7わたしはどこへ行って、
あなたのみたまを離れましょうか。
わたしはどこへ行って、
あなたのみ前をのがれましょうか。
139:8わたしが天にのぼっても、あなたはそこにおられます。
わたしが陰府に床を設けても、
あなたはそこにおられます。
139:9わたしがあけぼのの翼をかって海のはてに住んでも、
139:10あなたのみ手はその所でわたしを導き、
あなたの右のみ手はわたしをささえられます。
139:11「やみはわたしをおおい、
わたしを囲む光は夜となれ」とわたしが言っても、
139:12あなたには、やみも暗くはなく、
夜も昼のように輝きます。
あなたには、やみも光も異なることはありません。
139:13あなたはわが内臓をつくり、
わが母の胎内でわたしを組み立てられました。
139:14わたしはあなたをほめたたえます。
あなたは恐るべく、くすしき方だからです。
あなたのみわざはくすしく、
あなたは最もよくわたしを知っておられます。
139:15わたしが隠れた所で造られ、
地の深い所でつづり合されたとき、
わたしの骨はあなたに隠れることがなかった。
139:16あなたの目は、
まだできあがらないわたしのからだを見られた。
わたしのためにつくられたわがよわいの日の
まだ一日もなかったとき、
その日はことごとくあなたの書にしるされた。
139:17神よ、あなたのもろもろのみ思いは、
なんとわたしに尊いことでしょう。
その全体はなんと広大なことでしょう。
139:18わたしがこれを数えようとすれば、
その数は砂よりも多い。
わたしが目ざめるとき、
わたしはなおあなたと共にいます。
139:19神よ、どうか悪しき者を殺してください。
血を流す者をわたしから離れ去らせてください。
139:20彼らは敵意をもってあなたをあなどり、
あなたに逆らって高ぶり、悪を行う人々です。
139:21主よ、わたしはあなたを憎む者を憎み、
あなたに逆らって起り立つ者を
いとうではありませんか。
139:22わたしは全く彼らを憎み、
彼らをわたしの敵と思います。
139:23神よ、どうか、わたしを探って、わが心を知り、
わたしを試みて、わがもろもろの思いを
知ってください。
139:24わたしに悪しき道のあるかないかを見て、
わたしをとこしえの道に導いてください。


Ⅰコリント

第13章

13:1たといわたしが、人々の言葉や御使たちの言葉を語っても、もし愛がなければ、わたしは、やかましい鐘や騒がしい鐃鉢と同じである。13:2たといまた、わたしに預言をする力があり、あらゆる奥義とあらゆる知識とに通じていても、また、山を移すほどの強い信仰があっても、もし愛がなければ、わたしは無に等しい。13:3たといまた、わたしが自分の全財産を人に施しても、また、自分のからだを焼かれるために渡しても、もし愛がなければ、いっさいは無益である。
13:4愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、13:5不作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。13:6不義を喜ばないで真理を喜ぶ。13:7そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。
13:8愛はいつまでも絶えることがない。しかし、預言はすたれ、異言はやみ、知識はすたれるであろう。13:9なぜなら、わたしたちの知るところは一部分であり、預言するところも一部分にすぎない。13:10全きものが来る時には、部分的なものはすたれる。13:11わたしたちが幼な子であった時には、幼な子らしく語り、幼な子らしく感じ、また、幼な子らしく考えていた。しかし、おとなとなった今は、幼な子らしいことを捨ててしまった。13:12わたしたちは、今は、鏡に映して見るようにおぼろげに見ている。しかしその時には、顔と顔とを合わせて、見るであろう。わたしの知るところは、今は一部分にすぎない。しかしその時には、わたしが完全に知られているように、完全に知るであろう。13:13このように、いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。このうちで最も大いなるものは、愛である。


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